「ペンキを塗る」と聞くと、色をつけることが一番に思いつきますが、実は塗装の一番の目的は「保護」です。
皆さまの身の回りにあるものも、見渡していたくとほとんどものが住宅と同じようにコーティング(塗装)されています。家具、携帯電話、車、、、。
それらのコーティングも「美観」と「保護」のために行われていますが、こと住宅となると置かれる環境が異なります。
来る日も来る日も「紫外線」「雨」「風」「海からの潮風」などに晒され、年を経るごとに劣化していくことを止めることはできません。
その劣化を緩やかにし、住宅の寿命をできるだけ伸ばすことが塗装の目的です。
住宅を劣化させる要因はたくさんあります。
雨、風はもちろんのこと、海からの潮風で起こる塩害、太陽光や酸素でさえも劣化の原因となります。
表面を守っている塗装(塗膜)が劣化すると、次には素材自体の劣化が進みます。塗装は塗り替えることによって劣化を防いでいくことができますが、素材自体は劣化が進んでしまうと大規模な改修に繋がってしまいます。
塗装の劣化の現象としては「塗装(塗膜)のはがれ」「ひび割れ」「白亜化(チョーキング・白い粉が吹いたようになること)」「かび・藻」「さび」などがあります。それが進むと「素材のひび割れ」「漏水」「腐食」などにつながります。
素材自体の劣化が進んでいくと、そこを補修する費用がかかるため、早めに行うのが適切になります。
一般的には5〜6年目ごろからチェックを始め、7〜12年目に塗り替えを行うのが理想とされます。診断だけでもお気軽にお声がけいただければと思います。
塗装に適した時期か、劣化の状態はどうかを確認して、適切な工事をご提案するための診断を行います。
診断の結果に合わせて作業内容のご提案とお見積をお届けします。納得ゆくまでじっくりとご検討ください。
どんな色にしよう、と悩んだら、実際の写真の色を変えることができるカラーシミュレーションで色味をご確認いただけます。(近隣にご挨拶をして施工開始です)
高いところを施工するために足場を架けます。安全面はもちろん、細かい作業もしやすいような足場にすることが品質を高めるポイントです。
汚れがついたままでは、塗装はすぐにはがれてしまいます。古くなった塗膜と共に汚れやカビを洗い流します。
シートやテープ、布などで塗料がついてはいけない部分を覆う作業です。植栽や車、門扉などにも最新の注意を払います。
劣化した素材を補修します。ひび割れを埋めたり、さびを落としたり、非常に重要な工程です。
色をつける上塗り塗料の前に、下塗り塗料を塗布します。素材に浸透して下地を強化したり、上塗り塗料をしっかりと密着させることが目的です。金属部には錆止め効果のあるもの、木部にはヤニ止め効果のあるもの、下地を美しくするために厚みがつくものなど部位によって使い分けます。
色をつけ、家を保護するためのメインとなる工程です。保護するのに必要な厚みにするために通常2回しっかりと塗布します。遮熱効果のあるもの、耐久年数の高いもの、屋根用の塗料など様々な性能の塗料があります。
施工時には塗装だけでなく、ベランダ防水や雨どいなども一緒に補修できます。
仕上がりをチェックして、必要があればチェックします。
後片付け、清掃を行います。